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データドリブン経営研修|「判断の高度化」で現場が動く(執行役員層 事例)

コラム

「データは山ほどある。けれども、肝心の経営判断には使い切れていない」──全国に事業を展開する住宅・建設系の大手企業の執行役員のみなさまを対象に実施した、データドリブン経営研修のレポートです。

研修を「イベント」で終わらせない

ダッシュボードを増やし、レポートの本数を積み上げても、最後の「判断」が変わらなければ成果にはつながりません。今回の研修は、知識のインプットで終わらせず、参加された執行役員の方々が自部門の経営判断を実際に変えられる状態になることをゴールに設計しました。

研修の概要

  • 対象:執行役員・経営幹部層(組織のデータドリブン化を牽引する役割)
  • 形式:2日間(DAY1・DAY2)+ 研修後90日の行動実装フェーズ
  • ※守秘義務に基づき、企業名は非公開とさせていただきます。

抱えていた課題──データ活用が止まる「5つの壁」

データ活用を止める5つの壁

多くの企業が、データそのものではなく「データを判断に変える仕組み」でつまずきます。研修の出発点として、活用を止めやすい5つの壁で現状を整理しました。

  • ① データが複数システム・Excelに散在している
  • ② 部門ごとにKPIの定義が揃っていない
  • ③ データを見ても判断する“場”(会議体)がない
  • ④ 誰が判断・実行するのか、責任分界が曖昧
  • ⑤ データ入力が現場の負担になっている

研修の狙い(ゴール)

目指したのは、参加者全員が研修後にこう語れる状態です。

「自部門では“この経営判断”をデータで高度化する。必要なのは“この指標”。

今いる場所は“ここ”で、次の一段は“ここ”。最初の90日は“これ”から始める」

取り組み──「分析」ではなく「判断の高度化」へ

多くのデータ活用研修は「データ分析スキル」を教えます。今回はあえて学ぶ対象を「経営判断の高度化」に置きました。分析の巧拙ではなく、データと判断をつなぐこと──そこに照準を合わせています。参加者には自部門の重要な経営判断を1つ持ち寄っていただき、「そのデータは、どの判断を変えるために使うのか」を問い続けました。

データ活用の「4段階」で次の一段を見極める

データ活用の4段階(現状把握・要因分析・未来予測・最適化)

データ活用を4つの段階で捉え、自部門が次に上がるべき一段を具体化しました。

  • 第1段階 現状把握──「何が起きているか」を見る
  • 第2段階 要因分析──「なぜ起きたか」を分解する
  • 第3段階 未来予測──「何が起きそうか」を先読みする
  • 第4段階 最適化──「何をすべきか」の判断に使う

失敗事例から学ぶ「リスクKPI」

売上・利益・納期といった業績KPIだけを追うと、品質や安全といったリスクKPIを見落とします。著名な製品安全の失敗事例を題材に、「データはあったのに使い切れていなかった」構図を分析し、自社の事業に置き換えて検討しました。

研修後──学びを現場へ。90日の行動指針に落とす

2日間の議論は、最終成果物である「自部門のデータドリブン経営 行動指針」に統合します。「全社が変わらないと無理」で止めるのではなく、「来週、自分の部署で何から始めるか」という90日以内の初動まで具体化していただきました。

受講後に手元に残るもの

  • 自部門のデータドリブン経営 行動指針(対象判断・必要KPI・会議体・責任者・90日アクション)
  • 5つの壁による現状診断の結果
  • データ活用4段階での現在地と次の一段

他社にも応用できる学び

  • データドリブン経営は、ツール導入ではなく「どの判断を、どう変えるか」から始まる
  • KPIは業績だけでなく、見落としやすいリスクKPIまで設計する
  • データを見て判断する「会議体」と「責任者」を決めることが、定着の分かれ目になる
  • 変革は全社一斉ではなく、自部門の90日初動から動かすと進みやすい

まとめ・ご相談

「自社の会議で使っている数字が、どの判断につながっているか」──この問いから、御社のデータドリブン経営は動き出します。私たちは、研修で終わらせず、現場への定着まで伴走することを大切にしています。人材育成・組織変革のご相談を歓迎します。

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