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【掲載】町工場とスタートアップの共創が生んだDX成功の条件(MONOist)

DrumRole代表 牛尾夢海氏の挑戦-なぜ町工場と共創するのか

中小製造業を取り巻く環境は、人材不足や原価高騰、
短納期化といった課題で厳しさを増しています。
そんな中、クラウド型販売・生産管理システム「ドラムロール」を開発する
スタートアップ DrumRole は、現場に深く入り込む異例のアプローチで注目を集めています。

🔗【掲載記事はこちら】
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2507/08/news002.html

牛尾夢海氏が見た“リアルな現場”

代表取締役の 牛尾夢海氏 は、50社以上へのヒアリングにとどまらず、
町工場に“現場就職”して作業員として働きました。
紙の不良報告、属人化した作業、情報が活かされない体制――。
そこにはデジタル化以前の課題が数多く潜んでいました。
一方で、髪の毛一本分の精度で加工する高い技術力と、
職人の経験に支えられたモノづくりの強さも肌で感じました。

DXの障壁は“文化”にある

町工場でよく耳にした声は、
「導入しても使いこなせないかもしれない」といったものでした。
この心理的な抵抗と、現場優先の文化こそがDXを阻む壁となっていました

「システムを入れるとパソコン入力が負担になる」
「IT担当者がいないのでトラブル対応が不安」


DrumRoleのアプローチ ― “現場が明日から使える”システム

DrumRoleは「現場で使えること」を最優先に、次の方針で開発を進めました。
PoC(実証実験)を繰り返し、現場とともに育てていく

必要最小限の機能から始めるMVP(Minimum Viable Product)
業務をシステムに合わせる「Fit to Standard」でカスタマイズを最小限に
スマートフォン前提のUIで“入力の負担”を軽減

成果と広がり

導入した町工場では、不良率が80%減少し、納期遵守率も向上しました。
紙やFAX依存から脱却するAI-OCRの導入、地域内での成功事例共有など、
一社の成功が地域全体に波及する動きも始まっています。

牛尾氏は語ります。

「DX成功の鍵は、ツールよりも“人”。現場に寄り添い、一緒に汗をかくことで初めて変化は定着します」
中小製造業の強さとデジタルを掛け合わせる共創の取り組みは、
日本のものづくりを次のステージへと導く大きな可能性を秘めています。

辻村裕寛(つじむらやすひろ)代表取締役兼CEO

IT系ベンチャー企業、SIer、コンサルティングファームを経て独立起業。現在は、働きがいと豊かさで次世代が夢を描ける社会を創るをMissonに、企業業と働く人々へのコンサルティングで持続的な変革を支援し新しい価値を創造ことをvisionに掲げ活動しております。お客様には①「変化を見抜き価値を創る」コンサルティング、②「学びで育む次世代の成長」を支える研修講、③「知恵を届け未来を動かす」執筆サービスを価値としてお届けしております。