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【まとめ】
コンサルティング、研修、執筆、会議対応。複数の仕事を並行して進めていると、
朝一番の時間は「考える前の整理作業」に奪われがちです。
本コラムでは、私自身が実践している、Claude CoWorkを活用したタスク整理の自動化を紹介します。
Gmail、Notion、Slack、Canvaなどに散在する前日の情報を収集し、要点整理、優先順位付け、タスク化、返信下書きまでを寝ている間に進める運用です。
ポイントは、Notionを仕事の基盤にし、その上でClaude CoWorkを整理役として動かしていることです。生成AIを単発利用で終わらせず、日々の仕事の流れに組み込む。その発想が、仕事の始まり方を変えます。
目次
私の仕事は、コンサルティング案件、研修設計、執筆、営業対応、会議フォローなどが並行して進みます。しかも、それぞれは独立していません。会議メモが提案の論点になり、研修の反応が次のコンテンツ改善につながることもあります。
そのため、私はプロジェクト、研修、タスク管理の情報をできるだけNotionに集約しています。情報が散らばると、仕事の文脈が切れ、判断にも時間がかかるからです。
その上で手応えを感じているのが、Claude CoWorkで、寝ている間に翌日のタスク整理を進める運用です。派手さはありませんが、実務では非常に効果が大きい取り組みです。
課題:朝のタスク整理が、思考の立ち上がりを遅らせていた
朝の最初の時間に起こっていたのは、「今日やるべきことを集める作業」です。
Gmailで返信や確認依頼を確認し、Notionの議事録やメモから宿題を拾い、Slackの依頼を追い、Canvaの修正コメントを見る。ひとつずつは小さな作業ですが、情報源が分かれているほど頭の切り替えが増えます。
- 会議メモが次の提案につながる
- 研修の反応が次の企画のヒントになる
- 案件の検討内容が執筆テーマに広がる
- タスク単体ではなく、文脈ごとの把握が必要になる
だからこそ、単なるタスクリストだけでは足りません。仕事の文脈ごと把握できる状態を作る必要がありました。ここが見直したかったポイントです。

取り組み:Claude CoWorkで、前日の情報を寝ている間に整理する
そこで実践しているのが、Claude CoWorkを使った日次の整理運用です。
考え方はシンプルです。前日1日分の情報を対象に、夜のうちにAIが必要な情報を拾い、翌朝には「着手できる状態」に近づけておく。朝は、情報を集めるのではなく、確認して動き出すところから始めます。
Claude CoWorkには、主に次の処理をさせています。
- Gmailから返信・確認依頼を抽出する
- Notionの議事録やメモからアクションを整理する
- Slack上の依頼事項を拾い上げる
- Canvaのコメントや修正依頼を確認する
- 重複を整理する
- 優先順位を付ける
- NotionのタスクDBに登録する
- 必要なメール返信の下書きを作る
ここで重要なのは、Notionを中心に情報を束ねていることです。
私にとってNotionは、単なるメモ置き場ではありません。プロジェクトの検討経緯、研修コンテンツの素材、議事録、タスク、論点メモなど、仕事に関わる情報の基盤です。AIが整理した結果を最終的にNotionへ戻すことで、翌日以降の仕事につながる状態を作っています。
つまり、Claude CoWorkは単独で何かを完結させるツールではなく、Notionという情報基盤の上で、仕事の整理を前倒ししてくれる実務パートナーです。

取り組みの肝:一覧化ではなく、「仕事の文脈」が切れない形で整える
この運用で大事にしているのは、単なるタスクの一覧化ではありません。
私の仕事では、タスクだけを切り出しても不十分なことが多くあります。なぜ発生したのか、どの案件や研修と関係するのか、優先度をどう考えるか、最初の一手は何か。こうした文脈がないと、結局また元の議事録やメールを開き直すことになります。
そのため、Claude CoWorkには次の情報まで整えさせています。
- 何をすべきかの要約
- 関連する案件や文脈の整理
- 期限の推定
- 優先度の判定
- 最初に取るべき推奨アクション
- 返信が必要なメールの下書き
この形にしておくと、朝に見るのは単なるToDoリストではなく、どの順番で、どの文脈から仕事を始めるべきかが見える実行リストになります。
生成AIの価値は、派手なアウトプットよりも、こうした情報整理の質を安定させることにあると感じています。
【事例の深掘り】返信下書きまであると、朝の判断速度が変わる
実際の運用では、返信が必要なメールについて下書きまで自動作成しています。これにより、朝は「ゼロから文章を考える」のではなく、「確認して送るかどうかを判断する」状態から始められます。
特に、確認依頼や日程調整のような定型性の高いメールでは効果が大きく、使うべき集中力をより重要な案件へ振り向けやすくなります。
導入効果:朝が「整理の時間」から「前進の時間」に変わる
この運用を始めて最も変わったのは、朝の時間の質です。
以前は、メール、議事録、Slack、修正依頼を順に見ながら、その日の動きを組み立てていました。今は、Claude CoWorkが前日の情報を整理し、NotionのタスクDBへ戻してくれるため、朝はすでに整理された状態から始められます。
- 朝一番の着手が速くなる:整理より先に実行へ入れる
- 複数案件でも頭が切り替えやすい:文脈付きで確認できる
- 返信対応が軽くなる:下書きがあることで判断から入れる
- 会議後の取りこぼしが減る:Notionへ整理して戻るため追跡しやすい
特に、複数案件が同時進行しているときほど効果を感じます。疲れている日ほど、朝の認知負荷を下げる意味は大きくなります。
結果として、朝の時間が「集める時間」ではなく、前に進める時間へ変わりました。

これから重要になるのは、「AIを使うこと」ではなく「仕事の土台を設計すること」
生成AI活用というと、「どのツールを使うか」「何ができるか」に目が向きがちです。もちろんそれも大切です。ただ、実務でより重要なのは、自分の仕事の土台をどう設計するかだと思っています。
私の場合、その土台がNotionです。プロジェクト、研修、タスク管理の情報を集め、その上でClaude CoWorkが散在情報を整理し、翌日の着手を助ける。この組み合わせによって、AIは単なる生成ツールではなく、仕事の流れを整える存在になります。
- どこに情報を集めるかを決める
- どの情報をAIに見せるかを設計する
- どの時点でタスク化するかを定義する
- どこまで自動化し、どこから自分が判断するかを線引きする
これからは、AIで何かを作ること以上に、AIが動きやすいように業務環境を整えることが重要になるはずです。
こうした仕組み化を進めたい方へ
生成AIを試してみたものの、スポット利用で止まってしまう。個人活用から先へ進まず、業務に定着しない。情報が散らばっていて、AIを入れても使いにくい。こうした悩みは少なくありません。
ネクサライズコンサルティングでは、生成AIを単なるツール導入で終わらせず、現場業務への落とし込み、情報設計、運用定着、横展開までを見据えた支援を行っています。
- 生成AI活用テーマの棚卸し
- Notion等を活かした情報基盤の整理
- 現場業務に合わせた運用設計
- 定着を見据えたルール・テンプレート整備
- 個人活用から組織展開への移行支援
「自社でも、情報整理やタスク整理を仕組み化したい」
「Notionなどの基盤を活かしながら、AIを実務に組み込みたい」
「研修・プロジェクト・日常業務が分断されずにつながる状態を作りたい」
そうしたテーマに関心のある方は、ぜひご相談ください。
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辻村裕寛(つじむらやすひろ)代表取締役兼CEO
IT系ベンチャー企業、SIer、コンサルティングファームを経て独立起業。現在は、働きがいと豊かさで次世代が夢を描ける社会を創るをMissionに、企業と働く人々へのコンサルティングを通じて持続的な変革を支援しています。お客様には①「変化を見抜き価値を創る」コンサルティング、②「学びで育む次世代の成長」を支える研修、③「知恵を届け未来を動かす」執筆サービスを価値としてお届けしております。
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