費用は半分、スピードは倍速、成果へのこだわり中堅企業が独立コンサルにコンサルティングを依頼すべき3つの理由

ひと昔前と比べると、ずいぶんコンサルタントという言葉が社会に浸透していると感じます。

書店にいけば「コンサルタントの○○術」や「コンサルが学ぶ○○」など、ビジネステクニックの枕言葉にコンサルタントが使われているのを目にします。一般的にコンサルタントとは「お客様の課題を聞いて解決策を提案する仕事」を意味しており、業種・業界、職種に関係なく使われます。

ただ、ここでは「経営者に目線を合わせて悩みを理解し、経営相談にのり経営課題を解決するサービスを提供する人」をコンサルタントと定義し、独立コンサルタントの魅力を説明していきたいと思います。 もちろん、あくまで私自身のコンサルティングファームでのキャリア、中小企業診断士としての活動、それらの経験を経てからの起業から見えてきた理由であり、他にも色んなご意見があるかとは思います。

さて、本題に入りますが、特に中堅企業では独立コンサルタントへの仕事依頼がおすすめできる理由として

【目次】

理由①:現場にくるのはベテランコンサルタント:だから作業設計が正確で早い

理由②:コンサルファーム同様のサービスが半分以下の費用

理由③:口コミに繋がるため成果へのこだわりが強い

この3つがあげられます。ピンとくるものもあれば、はてな?な理由もあると思いますが、1つ1つ説明していきたいと思います。

理由:現場に来るのはベテランコンサルタント

必ずしも独立コンサルタント≒コンサルファームのキャリアがある、とはなりませんが、おそらく多くの方はどこかのコンサルファームに属し、キャリアを積んでいます。つまり、独立コンサルタントはベテランコンサルタントです。若手とベテランの差って何?と思われる方も多いと思いますが、簡単に説明すると、ある問題事象に遭遇した際に精度の高い課題仮説を設定できる、それがベテランコンサルタントになります。彼らは課題仮説を検証し、真の課題を明確にした後、施策を考え改善策を展開する作業設計をあっという間に頭の中で組み立てることができます。要するに、ベテランと言われるだけ、こなしてきたコンサル案件が多く、その経験値から作業設計の精度が高まり、幅広い問題事象に対して多様な切り口で課題仮説を設定できるのです。難しい話をしてしまいましたが、例えば初めてのヒアリングの場で何となく今後の進め方を聞かせてくれて、2回目で問題事象、課題仮説、進め方を明確化した提案書を提示してくれるのです。

理由:コンサルファーム同様のサービスが半分以下の費用

コンサルティングファームに仕事を依頼すると、ディレクター、マネージャー、コンサルタントの職位の組み合わせでチームが組まれます。職位ごとのコミットレベルは、ディレクターであれば週1回のミーティングに参加、マネージャーは週2日の現場、コンサルタントは現場常駐、というような支援体制となります。当然、チーミングするので報酬は数千万円単位です。ただ、先ほど説明した通り、現場にいるのは経験の浅いコンサルタントなので、パワーポイント資料が作れる高級派遣社員になるケースも少なからずあるのが正直なところです。問題は解決しないが資料作りに便利なので案件が継続、といったケースも発生します。そのような点、コンサルティングファーム経験のある独立コンサルタントへの仕事依頼は、比較的安価な価格で経験値の高い人が現場に参画し、結果にコミットするための活動をするため、かなり費用対効果が高いコンサルティングサービスが受けられるとも言えます。

理由:口コミに繋がるため成果へのこだわりが強い

もちろん、どのコンサルティングファームや事務所でも高い品質を目指しサービス提供しています。自分が働いている時もそうでした。そういった前提がある中でも、独立コンサルでは1件のコンサルティングサービスの評価が良くも悪くも口コミですぐに広がります。大きな会社は会社の評価に加えてあの会社のあの人は良い、という全体視点での平均評価になる傾向です。

独立コンサルの場合はその人の成果が会社の評価にも直結し、間違えればある地域全体では受け入れてもらえなくなるリスクを抱えています。必然的に次の仕事に繋ぐためには、直面するお客様に満足いただくことが必要条件になる。

このため結果的に品質に対するこだわりがとても強くなっていきます。

こうした理由からコンサルティングファーム経験のある独立コンサルタントに仕事を依頼したほうが費用対効果が断然高くなります。一部上場の大手企業はブティックファームを活用できる体力がありますが、中堅企業なのでコンサルタントの活用を検討されている場合は、是非お問合せください

またここで記載した内容は、コンサルタントの力量をはかる際の目安にもなりますので、是非ご活用ください。

辻村裕寛

代表取締役兼CEO

IT系ベンチャー企業、SIerで約10年、コンサルティングファームで20年弱従事しディレクターになったのちに独立。現在は、中小企業診断士、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)の資格を活かしつつ、大企業から小規模事業で幅広い業種、分野でコンサルティングサービスを提供。また、コンサルティングノウハウのコラム執筆、講師業なども提供しております。

森京

ライター

コンサルタントとして働いている傍ら、ライターの仕事をしています。最近はお家ご飯のクオリティを上げるべく、食器集めにハマっています。