プロジェクト管理担当者必見(俗人化を脱し、複数案件を同時に回せる組織へ-統合PMO立上げ支援の舞台裏)【事例解説】


【お客様】

  • 企業名 : 非公開
  • 業 種 : 製造業
  • 事業内容: 機械メーカー
  • 規 模 : 資本金約400億円・従業員約4000名
    (本事例は機密保持契約に基づき、社名・固有名詞を伏せて掲載しています)

【抱えていた課題】

「売上は伸びているのに、プロジェクトが回らない」――製造業A社(従業員4,000名規模)は、DX案件の急増に対し 担当者ごとにバラバラなExcel管理、プロジェクトはベンダーが用意したプロジェクト管理の仕組みで動いており、担当者、プロジェクトごとにプロジェクト管理ルールが異なるという状況が発生していました。その結果、部門横断の進捗・コスト・リスクを誰も俯瞰できない状況でした。

  • 進捗遅延や追加コストが “発生後” にしか把握できない
  • 課題・リスク・変更情報が サイロ化 し、重大リスクの共有が遅延
  • 会議は「状況報告」中心で 意思決定が先送り
  • リソース逼迫により 新規案件を受注できず 機会損失が発生

このままでは「この先のDX投資をスムーズに推進できない懸念がある」――経営陣の危機感から、統合PMO立ち上げプロジェクトがスタートしました。

【コンサルティング内容】

1. 可視化:3層スケジュールと6大帳票の導入

  • 大日程(月)・中日程(週)・小日程(日)でロードマップとタスクを連動
  • スケジュール/課題/リスク/変更/予実/品質の6帳票テンプレを展開し、BIダッシュボードで“一画面”表示
  • 進捗色判定(Green/Yellow/Red)を4観点(進捗・コスト・品質・課題)で定義し、3秒で状況を判断

2. 統一化:PMBOK®第6版×第7版ハイブリッド基準

  • ウォーターフォール案件には成果物重視、第7版の価値志向でAI案件にも対応
  • ベンダーを含む全関係者に同一フォーマットを配布し、WBSレベルを強制整合

3. 判断高速化:会議体&ガバナンス再設計

会議目的時間成果物
日次タッチタスク更新15分バックログ更新済み
週次定例詳細進捗・課題解決45分更新帳票一式
隔週PMO全体判定・リソース調整60分色判定一覧
月次ExecROI・リスク承認30分KPIダッシュボード
  • 会議時間を月80→48時間(▲40%)へ圧縮

4. 内製化:育成とロードマップ

  1. 計画書雛形作成→2. パイロット適用→3. 判定ルールリハーサル→4. 全社展開→5. ナレッジベース+PM育成プログラム

【成果】

指標導入前6ヵ月後改善
同時推進案件数3件7件+133%
スケジュール遵守率68%92%+24pt
コスト偏差+12%+2%▲10pt
遅延検知リードタイム0日-18日前倒し
会議時間/月80h48h▲40%
後継PM育成0名5名

年間リカバリーコスト1,200万円削減を達成し、空いたリソースで新規DX案件を受注できる体制を確立。

【クライアントの声】

「色判定と3層スケジュールのおかげで、報告会が“意思決定の場”に変わりました。半年でDX案件を2倍に増やしても、残業は増えていません」
— 開発本部 PMOリーダー(製造業)

「共通フォーマットをベンダーにも配布したことで、見積り・進捗・品質すべての“物差し”が揃いました。今では交渉も短時間で済み、調達コストを年5%削減できています」
— 調達部 プロジェクトコントローラー

「PMBOK®第7版の価値志向を取り入れたおかげで、AI実証案件の不確実性にもチームが前向きに動けるようになりました。失敗を学びに変える文化が根付き、若手PMが自主的に提案してくれています」
— 情報システム部 CIO

【まとめ】

属人化したプロジェクト管理は、DX時代のスピードと複雑性に耐えられません。ネクサライズコンサルティングは、

  1. 可視化(3層スケジュール×6帳票)
  2. 統一化(PMBOK®ハイブリッド基準)
  3. 判断高速化(色判定×会議体設計) の3ステップで、貴社PMOを“意思決定のエンジン”へ変革します。

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辻村裕寛(つじむらやすひろ)代表取締役兼CEO

IT系ベンチャー企業、SIer、コンサルティングファームを経て独立起業。現在は、働きがいと豊かさで次世代が夢を描ける社会を創るをMissonに、企業業と働く人々へのコンサルティングで持続的な変革を支援し新しい価値を創造ことをvisionに掲げ活動しております。お客様には①「変化を見抜き価値を創る」コンサルティング、②「学びで育む次世代の成長」を支える研修講、③「知恵を届け未来を動かす」執筆サービスを価値としてお届けしております。